2005年から計画してきた「お花見」が、
2012年にようやく花を咲かせました。
あの安藤忠雄氏の声掛けで植えることができた
「大阪の桜。」恩師の植条則夫大先生と、関西在住にて募金をしていただいた
有志たちで集う
「関西大学植条ゼミOB会のお花見」。
その7年の間に召された友人の名前もプレートに刻まれており、
7年という歳月に起こったさまざまな出来事が思い起こされます。
2012年4月14日阪急梅田駅に集合した面々は、有志の募金で植えられた桜の咲く、
毛馬西詰のほとりに向かいました。

春のそよ風、うす曇りの空・・・
めざす桜は、果たして、どのように育っているのでしょうか・・・
散策がてらゾロゾロと、植条先生のナビゲートで歩いて行くと、
想像していた以上に
立派に咲いている、その1本が現れました。
おお!!プレートには私たちの名前が。
大学を卒業して、はや20年以上の面々が、思い思いに愛でる桜・・・
そのプレートには、少し前に他界した友人の名前も・・・
残念というよりも、一緒に見たかったなぁという自分の気持ちだけ宙に
浮いているような、そんな時間の傍らで、未邪気にギャグを飛ばす恩師や先輩たち。
屈託のない笑い声、みんなの声、そして、写真を撮る者、眺める者・・・
本当に気持ちのいいひとときでした。
最後に集合写真を撮影して春の宴へ。

お金持ちになりたかったけれど、今はそうは思わない日々が多いのは、
こうして、仲間と時間を過ごすことができるほうが幸せだと、
つくづく思うから。
辛いことが多かったというよりも、
年を取ったということかも知れません。
誰かに見られたいとか、人気者になりたいとか、
エエカッコしたいとか、そんなことはどうでもよくて、日々生きていること、
自分らしく生きていることが、どんなに大切で、どんなにステキなことかを
実感しているからに違いない、そう思っています。
家族がいて、仕事があって、かすかな収入があって、
そして、自然や社会と交流できる、活動している自分がいる・・・
幸せの原点を、大きな天災があったり、なくなった友人がいたりすると
より一層強く、見つめなおすようになりますね。
この日は、
いつもより長い深呼吸をして、桜の風情を目に焼き付けました。